悲報 外貨両替機、ただの募金箱になってしまう。。。
お疲れ様です!
疲れてませんか?そうですね、私のブログ記事なんか見ているんだから、
あなたは多少、(時間と心の)余裕ありますね!それぐらいがちょうどいいと思います。
角本です。
さて、当ブログの担当者Sさんからブログ執筆依頼が10月に来ました。今、2月中旬になりやっと書いています。
多忙を理由にサボってましたが、そろそろ逃げられない状況なので、頑張って書きます。
ブログって書いたことないし一人語りって難しいですよね。
若干、本来の人物像とズレたりして記事見られるの恥ずかしいし、
書くのは書きますけど最終ボツにならないかなー。。。と思いつつ。
本題です。
今回のテーマは以前の奮闘記でも登場していた外貨両替機(AES-ME1)です。
どんな製品かは下記の奮闘記にて紹介しているのでよければ見てください。
外貨両替機で硬貨がフィーバー状態! (arunas.co.jp)
要するに外国の紙幣を日本円に両替してくれる便利な製品です。
インバウンドウェルカムな観光地やホテルなどによく置いているので見つけたら触ってみてください。
外貨入れないと何も出来ませんけどね。
「ただ、両替がしたかっただけなのに・・・」
問題が発生したのは某空港に設置されていたME1、被害にあったのは恐らくタイの方。
観光なのかビジネスなのかそんなことはどうでもいい、来日後この方がME1でしたかったのはその日のレートでバーツ(※タイの通貨)を日本円に両替する、それだけだったはず。
持っていた1000バーツを入金し、出てくる日本円を受け取る。。。出てこない!!
なんならME1は何事もなかったように佇んでいる。この方は意図しない募金を実行してしまったのである。
自分が外国で同じ目にあったらどうだろう、自分のせいではない取引不成立、挙動不審な行動からの「なんか起こった?」で注目されてしまう恥ずかしさ、きっと怒ったフリして通じない片言の英語で店員っぽい人に訴えかける。
いや、後ろに人が並んでいたら何も無かったフリして諦めてしまうかもしれない。
相当な心因ストレスと損金による被害を与えてしまったことは想像難くないと思います。
「一体、何が!?」
何が起きていたかというと当時のME1は下記のような画面になっています。
この画面で外貨を入れて両替するわけですが、この画面で発生するイベントは大きく分けると以下の3つです。
1.お客様が入金する。
2.画面上の「取消」ボタンを押して、両替やっぱやめる。
3.30秒経ってお客様が何もしなかったら勝手に「取消」にして両替やめる
で、当時何をされたかというと3.が起きる30秒経つ寸前にお客様、1000タイバーツをご入金されました。
ME1は入金を素直に受け取り、取消についても素直に実行しました。
その結果、もらう物はもらって、やっぱやめるというわがまま動作を実施してしまったのです。
プログラムは正直です。ME1はただ、組まれたプログラムどおりに正直に動作しただけで、悪いのはそのように組んでしまった我々なわけで。。。
原因ははっきり明確にわかったので、修正しました。
お金入ったら両替やめるはしないように、両替やめるってなったらお金は入らないように。
当たり前ですよね。でも、その当たり前を見逃したりしちゃうんですよね。
修正内容は簡単に言うと「取消」処理が動作したときにお金の入金状態を確認しています。
お金が入っていたら「取消」しない。
「入金」と「取消」というイベントがぶつかったときにどちらかしか実行しないよという処理に修正しました。
いわゆるイベントとイベントのぶつかりのケアというのはソフトを作る上では必須です。
「あとがき」
ソフトの問題を知らない人に伝える、理解してもらうのって難しいといつも思います。
社内でもそういう情報展開したりするんですけど、簡単に明確に理解してもらうのに難儀します。
やっぱ苦手です。(もう、執筆回ってこないよね?Sさん。)
昔のことなのでこんな感じで書きましたが、当時は大問題でした。
こういった問題も起こしてしまうこともありますが、起きた問題を共有して暁電機のノウハウとし更にいいものを作っていきたいと思います。
ところで私たちと一緒にそんなことしたい、自分ならもっといいもの作れるという方募集しています。人材不足です。
今は景気がいいせいで忙しいです。
興味のある方は下記のURLにアクセスして連絡してください。
では。