「AES-CUT」×キッチンプリンター連携で実現した「ホール省人化×できたて提供」の挑戦。試行錯誤の3ヶ月とお客さまの声の変化
概要
山一印刷株式会社さまが2026年4月に開業した本格讃岐うどん「うどんYAMAICHI」。第1弾では小型自動券売機「AES-CUT」の導入秘話をご紹介しました。
第2弾となる今回は、「注文を受けてから調理する」というこだわりと「ホール業務の省人化」を両立させるために、小型自動券売機「AES-CUT」と併せて導入したキッチンプリンターがなぜ必要だったのか、この導入により同店の運営がどのように変化したのかをご紹介します。
背景:駅前の大手飲食店と戦うための「完全受注調理」と「ホール省人化」の戦略
「うどんYAMAICHI」が店舗を構えるのは、JR総武線市川駅から徒歩約3〜5分。商店街の賑わいから少し離れた落ち着いた場所にあり、地域にお住まいの方や駅を利用される方など、幅広いお客さまが訪れます。
駅前の大手チェーン店との差別化を図るため、同店が大切にしているのが「できたて・揚げたてのおいしさ」です。あらかじめ茹で置き・揚げ置きをするのではなく、注文を受けてから麺を茹で、天ぷらを揚げることで、できたてのおいしさを提供しています。
一方で、効率的な店舗運営を実現するため、ホール業務の省人化にも取り組んでいます。お水や配膳、食器返却などをセルフサービス形式とし、限られた人員でも質の高い商品を提供できる店舗運営を目指しています。
課題:オープン後に見えてきた、注文から提供までの課題
オープン後、実際の店舗運営を行う中で、注文を受けてから調理を開始するまでの時間や、ホールと厨房間の情報伝達に課題が見えてきました。
【お客さまから寄せられた声】
「料理の提供までに時間がかかる。」
注文を受けてから調理するスタイルだからこそ、注文情報をいかにスムーズに厨房へ伝えるかが重要でした。当初は人手による注文伝達も行っていましたが、注文内容の確認や伝達に時間がかかる場面もあり、忙しい時間帯にはスタッフの負担につながっていました。
そこで、注文情報をよりスムーズかつ正確に厨房へ伝達できる仕組みづくりに取り組みました。

解決策:「キッチンプリンター連携」が店舗運営の必須インフラに
「受注から調理開始までのタイムロスを極限まで削り、厨房の伝言ミスを仕組みでゼロにするしかない」
この状況を打開するため単なる効率化ツールではなく、同店の経営戦略を成立させるために必要不可欠なインフラだったのが、小型自動券売機「AES-CUT」と「キッチンプリンター」の連携でした。 山一印刷さまから導入前から熱望されていたこの機能は、暁電機製作所社内でも開発を進めており、「AES-CUT」の導入から程なくして「キッチンプリンター」の導入が実現しました。

①注文伝達のロスタイムとミスを「ゼロ」に
お客さまが小型自動券売機「AES-CUT」で会計を済ませた瞬間、厨房へ注文票がダイレクトに印字されます。口頭で注文を伝える時間が削減され、即座に「茹で」「揚げ」の動作に入ることが可能になりました。また、忙しい時間帯ほどスタッフの負担となっていた口頭伝達による言い間違いや聞き間違い、伝達漏れ、作り直しが完全に無くなりました。

②紙伝票のホルダー管理により「優先順位をわかりやすく可視化」
紙の注文票をホルダーに並べることで、厨房内の全員が調理内容と調理順をひと目で把握できるようになり、店舗スタッフからも次のような声が上がりました。
【店舗スタッフからの声】
- ・「正しい情報が素早く把握できるようになった。」
- ・「手書き伝票の読み間違いや記憶違い、提供漏れや作り忘れがなくなった。」
- ・「調理順を把握しやすく、作業の優先順位を付けやすくなった。」
- ・「スタッフ間で情報共有しやすく、役割分担や連携がしやすくなった。」
小型自動券売機「AES-CUT」と連携したキッチンプリンターは、こうした現場の使いやすさを支える仕組みとなりました。ホールだけでなく、厨房内でのスタッフの動きに無駄がなくなり、店舗全体の効率化にも寄与しています。

③ホール業務のほぼセルフ化を実現
ホール業務のうち、お水や配膳、食器返却をお客さまにお願いするセルフサービス形式でしたが、注文部分だけ人手による運用が残っていました。ウォーターサーバーの補充や清掃など一部の業務はありますが、AES-CUTとキッチンプリンターの連携によりホール業務のほとんどのセルフ化が実現できました。
効果:3ヶ月目の変化、お客さまの声に向き合い続けた先に見えた「応援される店」
キッチンプリンターの導入によって注文伝達のミスやロスから解放されたことで、スタッフはよりお客さまに喜んでいただくための本質的な業務改善にエネルギーを注げるようになりました。
ゆで時間の管理や出汁の味付け、トッピングの仕込みなど、そして混雑時でもホール清掃や丁寧なお声がけを行うゆとりの創出。日々PDCAを回し続けた結果、オープンから3ヶ月が経過した現在、お客さまからも嬉しい声が寄せられるようになりました。
【お客さまから寄せられるようになった声】
- ・「うどんも天ぷらも、できたてで本当に美味しい。」
- ・「店内が清潔で、接客もいつも明るくて気持ちがいい。」
- ・「最初は大変そうだったけど、より良くなった。これからも応援している。」
温かいお客さまの声と向き合いながら、システムに任せられる部分は自動化し、人は「味と接客の向上」に集中する。地域のお客さまからの信頼と温かいエールへと結びつきつつあるのかと感じています。
今後の展望:セルフ化と品質向上を両立した「標準モデル」として
「AES-CUTによるセルフ会計」と「キッチンプリンターによる即時伝達」。 この仕組みを導入したことで、「うどんYAMAICHI」は「少人数(ホール省人化)でありながら、できたての最高のおいしさを提供できる店舗オペレーション」の基礎を固めることができました。
「安くて美味しいものを地域の方々に届けたい」をモットーに、今後はさらなる少人数での店舗運営を確立し、この成功体験とシステム構成を標準モデルとして、2店舗目や別業態での展開を目指されています。
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山一印刷株式会社
[インタビュー2026年7月]
