商品券の自動セルフチャージ化で、
食品スーパーのレジ混雑の解消と
店舗オペレーションの省力化を実現
概要
福島・茨城県内に30店舗以上の食品スーパーを展開する株式会社マルト様は、既設の電子マネーチャージ機「AES-PRM」に、商品券読取装置(商品券リーダー)「AES-GTR」を連携し、来店されるお客様自身が商品券を読み取らせて電子マネー「CoGCa」(コジカ)にセルフチャージできるシステムの実証実験を実施しました。この連携により、従来は有人レジやセルフレジのアテンダントスタッフによる手作業が必要であった商品券の登録業務をセルフ化し、混雑時のレジ待ち時間の短縮と店舗オペレーションの大幅な省力化を実現しました 。
背景・課題:
商品券の有人対応がレジ会計業務の足かせに
近年、人手不足の深刻化や人件費の高騰を背景に、食品スーパーマーケットをはじめとする小売業界ではセルフレジ(セミセルフを含む)の導入率が急速に拡大しています。一方で紙の商品券やギフト券、自治体が発行する地域振興券などの処理にはお客様だけで操作が完結せず、有人レジやセルフレジのアテンドスタッフが手動で確認・回収・レジ入力を行うケースが多く、商品券の利用促進はレジ業務の負荷を増加させてしまうことが課題となっています。
株式会社マルト様においても、すでに当社(暁電機製作所)の電子マネーチャージ機(AES-PRM)が設置・運用され、電子マネー「CoGCa」の利用促進によるレジ処理の効率化を推進してきましたが、商品券の有人対応という課題が残っていました。
特に混雑時間帯(ピークタイム)には、商品券の確認やレジでの手動登録作業によって会計処理が長時間化し、レジ待ち時間の増加に伴う顧客満足度の低下につながる場面も見受けられました。
さらに、紙券の取り扱いは「数え間違い」や「券種の登録ミス」といった会計ミスを生みやすく、閉店後の精算・集計時における現場スタッフの負担にもつながっていました。
商品券読取装置「AES-GTR」を選んだ理由:
「電子マネーチャージ機」というアプローチ
商品券の無人対応の実現を検討する際に最初に挙がった方法は、セルフレジのシステムで直接商品券を読み取れるようにして顧客の会計時に無人で商品券を利用できるようにするという方法でした。しかし、この方法はレジのシステム自体に大規模な改修が必要となり、コストや既存システムとの適合性の観点から導入を決めるにはハードルの高いものでした。
検討を重ねる中で発案されたのが、「商品券を電子マネーへチャージする」という逆転の発想です。
すでに店舗で安定稼働していた電子マネーチャージ機「AES-PRM」を活用し 、これに「AES-GTR」を外付け連携させる運用は、店舗にとっては既存の会計ワークフローを崩すことなく、極めて低い投資コストと柔軟性をもって導入可能なソリューションとして評価されました。
また、来店されるお客様にとっても、普段から使い慣れたチャージ機での操作になるため、どなたでも、迷わずに、商品券から「CoGCa」カードへのチャージをしていただけることが期待できました。
実施プロセス:
実証実験で効果測定
今回の取り組みでは、既設の電子マネーチャージ機(AES-PRM)に商品券読取装置(AES-GTR)を連携し、商品券を電子マネーへチャージする運用の実証実験を開始しました。導入にあたっては、最終的にお客様によるセルフ運用が実現できるようになることを前提に、「お客様が新しい操作にスムーズに対応できるか」、「不正利用への対策はできるか」、「既存の会計フローとの整合性は合うか」 といった点が懸念事項として挙げられ、慎重に検討が行われました。
また、商品券から電子マネーへの移行が「CoGCa」カードの普及や顧客の消費促進につながるかどうかについても、効果測定を実施しています。
導入後の効果
実証実験の結果、実験店舗では、従来有人対応が必要であった商品券利用が「CoGCa」カードにチャージすることでお客様がセルフで完結できるようになり、オペレーションの大幅に簡素化が実現しました。混雑時のレジ待ち時間の短縮にも寄与しています。
また、従来の「現金の代わりとして消費される商品券」ではなく、「電子マネーにチャージできる商品券」になることにより、追加購入(ついで買い)が促進され顧客単価が増加するという効果も確認できました。
| 評価の観点 | 導入前 (AES-PRMのみ稼働) |
導入後 (AES-PRM+AES-GTR連携) |
|---|---|---|
| 電子マネーへの入金 | セルフで完結 | セルフで完結(変更なし) |
| 商品券の利用 | レジ会計時に従業員による手動確認・対応 | お客様が使い慣れたチャージ機の連携により操作に迷うことなくセルフ完結 |
| 商品券利用の会計待ち時間へ与える影響 | 会計処理を長時間化 | 事前のセルフチャージでレジ待ち時間を短縮 |
| 有人対応によるミス | 数え間違い、入力間違い、有効期限間違いなど手作業にともなうミス発生 紙券特有の取扱いで発生しやすい |
機械による自動読み取りのため間違いなし |
| 不正利用への対応 | 手作業で確認 | 有効期限/券種判定(CIS読取)+2枚検知により、期限切れ・対象外券・複数枚投入などを自動的に排除 |
| 既存会計フローとの整合性 | 券面確認→POSで券種別に手入力/運用が券種ごとに異なる | リーダーで受付(OK/NG)→受付処理 |
| 顧客単価への影響 | 現金利用時と同等の顧客単価 | 電子マネー利用時と同等の顧客単価に拡大(ついで買いの増加など) |
現場スタッフからは「対応時間が減って楽になり、他の業務に集中できるようになった」といった声が寄せられ、利用者からも「スムーズで使いやすい」と好評を得ています。
今後は、順次各店舗へ展開していくことを計画しています。
ご導入製品
電子マネーチャージ機 AES-PRM
ユーザー紹介
株式会社マルト
福島県・茨城県に約30店舗以上を展開する
食品スーパー(1964年創業)
店舗情報やサービス詳細は以下よりご覧いただけます
[インタビュー 2026年4月]