<はじめに>

営業本部という立場でありながら、このプロジェクトに参画することとなり、戸惑いもありましたが、この貴重な経験を 

今後の仕事に活かせるよう、精一杯取り組んで参りました。

検査に関わる仕事、海外での仕事など初めてのことだらけで大変勉強になりました。

それでは韓国赴任期間中の仕事や生活についてご紹介します。

 

<赴任期間中の仕事について>

韓国赴任中は、HANTLE SYSTEM(以下HANTLE)社内の我が社拠点にて仕事を行いました。 

我が社の製品の一部を韓国企業のHANTLE社にて開発・生産を依頼しており、生産工程の調整、工程改善、品質改善、受入検査が主な仕事となります。

私の赴任期間に携わった製品は、以下のAES-KME(外貨両替機)、AGS-OCE(海外向け外貨両替機)、AES-GTR(商品券読取装置)の3機種です。 各製品において具体的に実施している検査の内容を紹介します。

 KME・OCE・GTR

 

AES-KME(外貨両替機)

・本体内部に搭載されている紙幣払出ユニットの検査

  ・組み立て状態を確認します。

外貨両替機ユニット検査

 

・組立前の筐体板金確認

・板金加工先からの筐体が入荷した状態を確認します。

・溶接不良等、組立後に発覚すると、後戻り工数が膨大になるような箇所を重点的に確認します。

板金確認

 

・組立完了後の出荷前の受入検査

・組立完成品の受入検査を行います。

・受入検査で合格した筐体を日本へ発送します。

受入検査1

 

●AGS-OCE(海外向け外貨両替機)

・本体内部に搭載されている紙幣を払い出しするユニットの検査(AES-KME(外貨両替機)の対応同様)

・組立完了後の出荷前の受入検査

・AES-KME(外貨両替機)とは違い、こちらは板金加工先にて組立完了まで一貫して製作しています。

受入検査2

●AES-GTR(商品券読取装置)

・完成品の組立状態の確認、動作検査

 ・組立だけではなく、検査アプリで動作確認も行います。

動作検査

 

●4M変更(Man・Machine・Material・Methodの4要素に関する変更)の対応

・4M変更の妥当性確認のための情報収集と日本側との連携 

 ・赴任期間中はAES-KME(外貨両替機)の塗装先の変更がありましたので、塗装先を訪問し工程確認と

出来栄え確認を行いました。普段の仕事では経験できない貴重な機会でした。

塗装先訪問

 

●実作業以外の仕事について 

  ・HANTLE社との定期打ち合わせ

  ・組立検査手順の確認と資料化

  ・我が社とHANTLE社間の要望改善対応事項の摺り合わせ

  ・本社からの来訪者との連携、案内サポート

   などなど・・・

現地コミュニケーション

 

●本社からの訪韓者について

1月27日~1月29日:杉山社長、柏山本部長

訪韓者

 

宴会

2月25日~2月27日:利倉執行役員、上柳副本部長、鄭統括部長

・生産工程の摺り合わせと、紙幣ユニットの構造やソフトについて技術的な打ち合わせを行いました。

受入検査を行っているユニットのメカトロ構造や設計思想を知る事ができ大変勉強になりました。

 宴会2

 

<赴任期間中の生活について>

韓国で仕事をするのは今回で2回目となります。1回目の訪問では、4日間の短期間のスポットでの対応でした。2025年8月の真夏で、

HANTLE社の協力企業の工場で汗だくになりながら受入検査をしていたのを思い出します。

 今回、季節は変わり真冬での訪韓です。私の周りの様々な人から韓国の寒さについて聞かされておりましたので寒さへの備えはある程度してきましたが、それでも空港から外に出たらとにかく寒かったことが強く印象に残っています。
韓国赴任初日の最低気温は-12度でした。マイナス気温の日がほとんどなので雪が降った後は、
溶けずに何日も残ったままでした。 

 

●韓国(ソウル近郊)の決済事情について

我が社はチャージ機、精算機、券売機等の現金に関わる製品を設計・製造・販売しているメーカーですので、韓国の小売店の
料金支払い事情をご紹介します。
 

韓国での買い物や飲食店での支払いについてはキャッシュレス決済が主流で、普段の生活で現金を使うことはほとんどありません。
なぜか居住先で使用するゴミ袋の購入は現金のみでしたが…。 

光ガイド等には、 屋台は現金が必要と書かれていますが、観光で人気の明洞の屋台ではクレジット決済の端末が用意されているお店も見かけました。

街でよく見かけたセルフ決済のお店の決済方法を簡単にご紹介します。

 

・券売機

券売機

 

・オーダータブレット+決済端末

オーダータブレット

 

・スマホアプリを使用したモバイルオーダー

モバイルオーダー

 

●食事について

韓国料理の主菜については唐辛子の赤い色をしているものが多く、皆さんがイメージされる韓国料理と乖離はないように思います。

様々なお店でキムチが副菜で出てくるのですが、それぞれの店にこだわりがあるようで辛さと酸味のバランスにそれぞれ特徴があり、
食事をする際の楽しみのひとつでした。

意外だったのが、トンカツやラーメン、うどん、寿司等、日本料理のお店も多くあり、日本料理が恋しくなるようなことはありませんでした。洋食店が少ないため、一時帰国している期間は洋食を食べたくなりました。

韓国での食事

 

休日の過ごし方

韓国赴任中でのせっかくの休日なので観光地も色々まわってきました。一部ご紹介します。

 

・光明ドーム競輪場

竹村リーダーと一緒に行ってきました。

韓国で変わった経験をしたいならおすすめです。最小賭け金が100ウォンからなので、予算が少なくても1日中遊べます。
年齢とレーティングで予想したらかなり当たりました。

レース前に選手紹介の映像が流れるのですが、なかなか楽しいです。

光明ドーム

 

・パラダイスシティ

山元リーダーと一緒に行ってきました。

さすが統合型リゾート(IR:カジノなど商業施設などが一体となった施設)です。カジノだけではなく、ショーやアートなどの芸術鑑賞、スパや、ショッピングなど様々なエンタメが集結しており、いつかプライベートで宿泊してみたいです。

日本でも2030年秋開業に向けて大阪IRの準備が始まっているので楽しみです。

パラダイスシティ

 

・ロッテタワー

こちらも山元リーダーと遊びに行きました。高さ555mもある超高層タワーです。

商業施設併設で水族館もあります。タワーと水族館を楽しんだだけでなく、外ではルミナリエが開催されており
イルミネーションも観賞しました。完全にデートです

ロッテタワー

 

・ソウルの世界遺産

ソウル市内に世界遺産が宗廟、昌徳宮、朝鮮王陵の3カ所あるのですが、そのうち2ヵ所に行ってきました。
宗廟は観光客もそれほどおらず、祭祀場跡だけあって厳かな気持ちにさせてくれます。遊歩道が複数整備されており、
ゆっくり散歩するにはいいと思います。

昌徳宮は観光にかなり力を入れており外国人観光客も多かったです。チマチョゴリを着て写真を撮っている人がたくさんいました。
こちらは王宮なので建物の外観内観共に豪華で、宗廟の雰囲気とは真逆です。

2カ所の世界遺産は隣接していますので、両方巡って比較してみると面白いと思います。

ソウルの世界遺産

 

・その他街歩き

街歩き

街歩き2

 

<まとめ>

この度は韓国赴任という貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。
営業本部に所属し、普段はリピート顧客の対応や開発案件の担当営業としての業務を中心に仕事を行っておりますが、今回の赴任では
HANTLE社における生産工程の調整、品質改善、受入検査など、ものづくりの現場に深く関わる経験を積むことができました。
検査業務や海外での長期勤務は初めてで戸惑いもありましたが、日々の業務を通じて自身の成長を実感いたしました。

 赴任期間中はAES-KME(外貨両替機)、AGS-OCE(海外向け外貨両替機)、AES-GTR(商品券読取装置)の3機種を対象に受入検査を実施し、
品質面の課題を抽出して、次回生産へフィードバックする役割を担いました。紙幣ユニットの検査、筐体板金の確認、完成品の動作検査など、製品品質を左右する重要な工程に携わる中で、初めて経験する作業も多く、現場での考え方や品質管理の基礎を学ぶ貴重な機会となりました。

 日本側との工程調整やHANTLE社との定例打ち合わせでは、仕様変更や改善要望のすり合わせを行い、双方の認識のズレを埋めることの難しさと重要性を学びました。生産部門の立場となったことで、品質を安定させるための取り組みとその苦労を理解できたことは、大きな学びとなりました。さらに、AES-KME(外貨両替機)の塗装先変更に伴う現地企業への訪問は、普段の営業業務では得られない視点を得る貴重な経験でした。

 

 また、海外での生活を通じて、韓国の文化や生活習慣に触れたことは、今後の市場理解に役立つだけでなく、異国の文化や価値観・考え方を理解する良い機会となりました。日常の中で現地の人々の行動や意思決定の背景に触れることで、自身の視野が広がり、物事を多角的に捉える姿勢が身についたと感じています。

 

 最後となりますが今回の赴任を通じて、営業として生産現場を理解することの重要性を改めて実感しました。製品生産における現場の課題や流れを把握できたことでお客様対応や社内調整において、より実効性のある提案や判断ができると確信しています。

   このプロジェクトで得た知見を営業活動にも活かし、開発販売製品の品質向上につながる提案力をさらに高めていきたいと考えていま 

   す。また、赴任経験で培った価値観を踏まえ、柔軟な発想で新たな企画提案に取り組むことで、お客様へより高い付加価値を提供していき

   たいと思います。 

 

 

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執筆者
大伴勇太
営業本部に所属しておりODM営業として日々お客様対応に従事しています。 趣味は海釣りと競馬です。昨年から一口馬主を始めました。出資馬のデビューがもうすぐなので楽しみにしています。