あれ?チケットが出てきたのに、クレジットカードの文字が光っている?
私はAL事業統括部に所属している井上と申します。
元々は製造部に所属していましたが、ある事情により、現在の部署へ移動となり、日々、完成した装置に問題がないか、出荷前の最終確認を行っています。
さて、今回は過去に担当していた、チケットを発券する機械で発生した事象を紹介します。
何があった?
ある商業施設にチケット発券機を設置し、問題なくチケットが発券できるか最終確認を行っていた際の出来事です。
チケットを発券する操作を行ったと思ったのに、クレジットカードを入れる部分のガイドランプが点灯してしまいました。
なぜ別の場所が光るのか?
装置が故障している? それとも何らかの要因で誤動作している?
このままでは、チケット発券機をお客様にお渡しすることが出来ません。
色々な想定が頭の中を駆け巡りましたが、なぜ別の場所が光るのか、実際に確認を進めてみると、誤配線が原因でした。
その場で配線を正しい状態になおすと、チケットの発券口が光りました。
お客様にお渡しできる状態になり、一安心!
誤配線の原因は?
別の場所が光った原因は誤配線でしたが、なぜ、出荷する前に気づけなかったのでしょうか?
実は2つの要因が重なり、設置時までミスを発見できなかったのです。
・1つ目は、配線を行った際に確認を行わなかったこと。
・2つ目は、出荷前のチケット発券確認を行った際に、気付けなかったこと。
どうやって誤配線を防ごうか?
誤配線については、そもそも繋ぎたい場所とは違う場所に繋ぐことが出来てしまうという問題もありましたが(同一のコネクタを使用)、この問題はすぐに改善できる問題ではありません。
そこで、配線を行った際に、繋いだ場所が正しい場所となっているか、写真に残すことで作業した人と写真を見た人の複数の人の目によって誤配線が無いか確認をすることにしました。
また、チケット発券確認等の動作を確認する際の確認用紙に、「この操作をすれば、ココが光るよ!」といった内容を記載することにより、動作の確認を行った人が意識的に自分のした操作と光る場所がリンクしているかを確認出来るようにしました。
まとめ
今回の誤配線が発生してから6年以上経過していますが、今回ご紹介した機種においては、誤配線の状態の装置をお客様へ届けた失敗は発生していません。
対策が有効に機能している証拠となります。
ただし、根本的な誤配線防止にはなっていないので、そもそも繋ぎたい場所にしか繋げないようにする工夫を最初からしなくては!
と強く感じる経験となりました。
(開発と相談して更なる改善に努めます・・・)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の内容のような失敗を今後の業務に役立てられるよう、日々考えながら業務に取り組みたいと思います。